【精神診療プラチナマニュアル】正しいうつ病治療を知るということ

正しいうつ病治療 精神診療プラチナマニュアル

前に買っていた本をご紹介。

自分がうつ病の治療していた時に読みたかったなあと強く感じた本です。

これ、本来はお医者さん向けのもの。白衣のポケットに入るくらいのコンパクトなサイズに内容がギュッと詰め込まれています。


正しい情報を知りたくて試しに買ってみましたが、平易な文章で読みやすかったです。うつ病のほかに不安症(パニック障害など)や強迫症、ストレス性障害、摂食障害、発達障害についても記述ありました。

一般の方が誤解しがちな内容について、少しだけ引用してみました。

うつの症状が出ている=うつ病とは限らない

主な気分障害はうつ病と双極性障害である。
人が落ち込むのをみてうつ病と決めつけてはならない。
抑うつ状態をみたときにはうつ病と双極性障害の両方の可能性を検討せよ。

精神診療プラチナマニュアル  P1

気分の落ち込みは、「抑うつ気分」 という抑うつ症状の1つである、
抑うつ気分や意欲減退、不眠、食欲減退などの「抑うつ症状」が生じている状態が「抑うつ状態」である。
「抑うつ状態」はうつ病や双極性障害、統合失調感情障害などで生じる。

P2

心療内科に通う前の症状は

  • 起きれない
  • 気力がない食欲がない、食べられない
  • 日常の動作ができない
  • 動きたいのに動けない
  • 会話をしたくない
  • 涙が止まらない
  • 希死念慮
  • 眠りが浅い(眠れない)

こんな感じでした。自己判断してはいけないというのがミソ。うつの症状が出ている=うつ病とは限らないわけです。

今思い出してもつらい。朝もふりかけご飯少しとかしか食べられないし、とにかく何もできなかった。

実家住みだったので、さすがにこれはおかしいだろということで家族が病院に連れて行ってくれました(ちゃんと初診専門の日がある所を探してくれた)

顔洗ったり歯磨きしたりお風呂に入ったりということがしんど過ぎる。やっても健康な時と比べてとても適当になってしまう。そのせいで頭皮湿疹ができてフケがひどくなったり。

ここまで症状が進むと病院に行くのも大変。家族が車で送ってくれたからなんとかなったものの、1人だったらどうなっていたことか。

そういうことがあるので、ひどくなる前に病院に行ってほしい。初期なら治りも早いのでね。

治療に薬が必要な理由

うつ病/大うつ病性障害の治療
十分な休息をとらせ、支持的かつ受容的な精神療法を続け、可能であれば認知行動療法の導入を検討する。特に、中等度以上であれば、新規抗うつ薬(SSRIやSNRI、NaSSA)から1つを選択し、これを少量から開始して十分量まで漸増する。

P11〜12

気分安定薬は双極性障害や、統合失調感情型の治療薬。抗精神病薬はドパミン受容体の遮断を主な作用とする薬物である。

とにかもかくにも、薬はしっかりと飲むこと。よくなるものもよくならないです。

うつの症状が出ているということは、過労とストレスで脳が正常にはたらないてない状態ですからね。この時期はできるだけ食べて栄養つけて、薬を飲んでしっかり休むのが仕事です。

薬じゃ治らない、というのは治った後の話なんですよ。自分の考え方や環境を変えないと再発する可能性はあるので。

日常生活がままならないほど症状が出ているなら、きちんと薬を飲んで治療に専念する必要があります。ここを間違えているとよくなるものもよくなりません。

効果が出るまでには時間がかかる

抗うつ薬
主に、シナプス間隙に放出されたセロトニンやノルアドレナリンが神経細胞に再取り込みされるのを阻害し、それらがシナプス間隙に溜め込まれることで治療効果を得る薬物である。抗うつ薬は1剤ずつ十分量を試み、効果が得られなければ中止するか、漸減・漸増法で他の薬物に変更して使用する。開始直後に効果が実感できることは少なく、2週間ほどで効果が現れはじめる。

P155~156

ちゃんとした病院、先生なら初診でいきなり大量の薬を出すことはまずないと思う。最初は色々な可能性を考慮するものなので。

まずは1錠など、最低量から2週間。その後有効量にして続けます。なので早くても効き出すまで1ヶ月くらいかかると思ってた方がいいです。

そもそも日常生活も大変なレベルまで悪化していたらすぐには効きません。私もそうでした。1~2ヶ月くらい続けて少しずつ出来ることが増えていった感じ。

自己判断で薬を飲むのをやめてはいけない

うつ病の治療にあたり、目標は「我慢できる程度に症状を軽くする」ではなく「寛解を得る」であり、いくらか改善したところで中途半端な量で済ませようとしてはならない。

P12〜13

症状が軽快するまでの治療が「急性期治療」である。抑うつ症状を残さず改善した状態である「寛解」が得られてすぐの抗うつ薬の減量や中止は再燃する可能性が非常に高く、同量の抗うつ薬による半年間〜1年間の「継続期治療」が必要である。

P17

仕事復帰したあとも薬は最少量で飲んでました。というのも、運悪くパワハラクソ上司に当たって再発しかけたから。

そこは早々にやめて別の派遣先に移って、薬は続けつつ1〜2年様子見。そこで安定して働けることを確認してから減薬を始めた、という感じ。そろそろ完全に卒業できそうかも。

ぶっちゃけパワハラのことがなければもっと早く減薬できてましたよ…それくらい身の回りの環境は大切。

副作用について

開始や増量の初期には嘔気や下痢などの消化器症状が生じることがあるが、多くは一時的である。

P13

症状を見て薬の量を増やすこともあります。それで何か別の症状が出たらすぐに医師に伝えること

私も量を増やしたら胃腸の調子が悪くなり、医師に伝えて減らしてもらったことがあります。不安に感じたことはできるだけ確認しておいた方がいいですよ。

専門医がいる病院を探す

最後にリンク置いておきますね。

検索してヒットした医師の名前で病院検索…という感じです。私がお世話になった先生も専門医でした(後から検索してわかった)

もちろん専門医=良い医師、とは限りません。ですが専門医になるのも、維持するのもそれなりに大変。なのでひとつの目安にはなるんじゃないかなと。

精神科専門医を探す

こちらは心療内科の専門医

どちらかしか登録していないこともあるので、念のため両方確認することをおすすめします。

良い病院を選ぶポイントなどはこの記事に書いているので、よろしければ参考に。

最後に、要点をまとめます。

  • うつの症状=うつ病とは限らない
  • 自己判断は危険
  • 専門医を探してみる
  • 早めに病院へ
  • 薬はしっかり飲む

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