最近巷でよく耳にするつみたてNISA。
このご時世、貯金だけでは心もとないなーと感じていたので思い切って始めてみました。
まだ毎月3,000円くらいが限度ですが、いずれ2~3万円積み立てするのが目標だったりします。
つみたてNISAをはじめる前に
貯金とは別に毎月1000〜5000円から始めたい人向け
最初に注意事項から。
です。本記事は「ひとまず数千円以内でつみたてNISAやってみたいな~」という人に向けて書いてます。
つみたてNISAの概要についてはこちらをどうぞ。
最優先は貯金
まずやるべきことは貯金です(無慈悲)
すでに手取り×半年分くらいある人はココ飛ばしちゃってくださいね。つみたてNISAに全振りするのは危険すぎるにもほどがある。
引っ越しに退職、急な病気などその他もろもろに対応できる現金は確保した上でのつみたてNISAです。いざというときの現金がないと詰みます。
まずは最低でも手取り×3ヶ月分を目標に貯金しておきましょ。つみたてNISAを始めるのはその後でも遅くありません。
あくまで余剰資金で行う
つみたてNISAにしろiDeCoにしろ、最初は余剰資金で始めるのが肝心なのです。というのも、リターンが確約されていないから。
あくまでも「20~30年積み立てていれば銀行に預けているより増えている可能性が高い」だけであって、必ずしもそうなるわけではないです。
今後リーマンショック級の何かがあったら価値が半分以下になる可能性もあります。100万円積み立てたのが50万円になることもあり得るということです。(もっとも積み立てを続ければ盛り返す可能性も十分ある)
こちらの記事がわかりやすいかと。
なので最悪なくなってもいいやと思える額でやりましょう。数千円なら無駄遣いで消えることもありますし、それよりはマシかなといった感じ。この辺は人によるので一概には言えませんが…
とはいえFXやリボ払いのように借金漬けになるわけではないので、そこは安心してくださいね。要は無理するなということなので。
iDeCoとの違い
ところでさっきiDeCoって言ってたけど何?という方のためにざっくりまとめました。ココも知ってる方は飛ばしちゃってください。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。この制度への加入は任意で、ご自分で申し込み、ご自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。また、掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。
iDeCo|国民年金基金連合会
要は天引きでつみたてておく年金ですね。ただ貯金と違って運用するので定期預金以上のリターンが見込める、という感じ。
そしてつみたてNISAとiDeCoの一番の違いがこれ。
つみたてNISA | iDeCo | |
---|---|---|
最低金額 | 100円 | 5,000円 |
金額変更 | いつでも | 年1回のみ |
受取時期 | いつでも | 60歳以降 |
iDeCoは最低でも5,000円から、金額変更は年に1度だけというのが特徴ですね。これ人によってはキッツイ。私もキッツイ。
逆につみたてNISAは少額やポイントでも投資できますし、証券会社の管理画面からいつでも金額変更が可能です(SBI証券の場合は赤枠で囲ったところから設定可能)

つまり、貯金とは別に(ここ重要)
- 月5,000円以上の捻出は厳しい → まずはつみたてNISAから
- 月10,000円以上出せる → つみたてNISAとiDeCoを併用
これを目安に始めると良いと思います。私もまだiDeCoには手をつけていません。
体調崩して休職したり一時期無職で過ごしたことがあるので、金額変更が気軽にできないのはネック…もう少し余裕ができるまでは貯金とつみたてNISAだけでいきます。
つみたてNISAでもスイッチングできないかなぁ
個別株や海外ETFに手を出さない
詳しいことは調べてね。
こういうのはね、毎月10万貯金して更に5万投資信託に使ってそれでもなお10万円以上余剰資金がある人がやるものです。加えて、書籍などでしっかりじっくり勉強する必要もあるという。
要は「つみたてNISAが気になるなぁ」くらいの人は考えなくていい、と思ってください。初心者が手を出すもんじゃあないぜ…
つみたてNISAはじめてみた
貯金もできた、毎月つみたてできる金額も決まった。
そうしたらまずは証券会社でつみたてNISAの口座開設をしましょう。ネットの証券会社が何かと便利です。
どちらも一長一短ありますが、つみたてNISAだけなら総合的に楽天証券の方がいいかなと感じてます。
※2019年11月18日追記
次のような記事が出ました。 SBI証券にして1ヶ月しか経ってないのに…
覗かれる株注文データ 高速取引、個人に先回り:日本経済新聞
つみたてNISAとは関係のない部分ですが…しばらく様子を見ようと思います。
※2020年10月16日追記
不正出金問題がありましたね・・・とほほ。今から口座を開設するなら楽天証券の方が良いと思います。
楽天証券
とにかく画面が見やすい。
特に普段から楽天カードを使っている人なら楽天証券の方がいいと思います。カード決済できるので楽天ポイント貯まりますし。
20~30年後、積み立てた投資信託を売却するときのことがややネック。これは事前に確認しておいてくださいね。いずれできるようにならないかなぁ
SBI証券
私は住信SBIネット銀行を使っているのでそのままSBI証券を選択。移管も考えてはいるのですが
金融機関を変更する場合、変更前の金融機関のNISA口座にお預けになっているETFや株式投資信託を、変更後の金融機関のNISA口座に移すことはできません。
つみたてNISAに関するよくある質問|日本証券業協会
売却して移管先の証券会社で新しく買うのも手ですが、非課税枠は回復しないので悩ましいところ…
SBI証券で買った分はどのみち保有することになるので、しばらくはこのままにしようと思います。慌てて変えて、変えた先の証券会社で不祥事とかあったら本末転倒だもんね。
口座開設はこちらの記事を参考に行いました。
楽天証券にない利点はこれかなと思ってます。
当社で保有いただいている投資信託を、申込金額と申込日の設定を行うことで、毎月決まった金額だけ売却し、現金をお受取りいただける※サービスです。
※現金としてお受取りいただくには、別途当社ATMカードによりお引き出しもしくは、WEBサイトなどからの出金指示により銀行振込のお手続きが必要となります。投信・外貨建MMF|SBI証券
例えば、定年退職されたお客様が、積立投資で長年蓄積させてきた投資信託を、そのまま運用を継続しながら年金代わりに少しずつ売却して現金で受取るという形でご活用いただけます。
「毎月コース」のほか、「奇数月コース」、「偶数月コース」から選択でき、ご希望により年2回まで「ボーナス月コース」の設定も別途可能です。
(楽天証券でもこれ出来るようになったら変えたいかも…)
あと、参考用にトータルリターン画面をキャプチャしました。
下の画像の「ポートフォリオ」でも確認できるのですが、トータルリターン画面の方がシンプルで見やすい印象。
まずはトップページから口座管理へ

次にトータルリターンをクリック

すると、こんな感じで出てきます。画像はとりあえず5,000円入れたときのもの。暴落時が怖いので基本見ないでコツコツ積立を継続する予定。

選んだ投資信託
投資信託とはこういうもの。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
そもそも投資信託とは? – 投資信託協会
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。このように、投資信託の運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。
つまり、投資信託は元本が保証されている金融商品ではありません。
この点は銀行の預金などとは違うところですので注意が必要です。
元本割れ等のリスクを背負うけれども、その代わり20年以上の長期にわたって投資することで運用によるリターンを得ると。
なので商品選びはかなり悩むんですよね。しかも人それぞれなので万人向けの正解もない。
とりあえずネットやTwitterの情報は鵜呑みにしない方がいいです(お前が言うなという話だけど)。
必ず自分でも調べて確認を。
そんでもって投資信託選びの目安としてよく挙げられるのが
- 信託報酬が安い
- 純資産20億円以上
でして、これをクリアしてるなら後は好みです。ただつみたてNISA内で買う投資信託は2〜3個までがいいと思ってて。
理由は2つ、まずつみたてNISAの上限が年40万円なので種類を増やすと単純に1本にかける金額が減るから。
2つ目、これが肝心で自分の状態を把握できなくなるから。管理も少し煩わしくなります。
それでも少しググっただけで多種多様なブログが出てきてですね…めっっっちゃ悩みました。逆にこういう情報が参考になりました。
「20~30年後に定期預金より増えてればいいや」ぐらいの気持ちで
自分はこのスタンスでいくことにしました。リターンのために過度なリスクは背負えないからです。
つみたてNISAでがっつり利益を出したいというより、20〜30年後に貯金より増えてればいいよねのノリ。
なので自分はメインとサブの2つを積み立てることにしました。今のところ半々の金額ですが、いつでも割合は変えられるからまずは気楽に。
大分紆余曲折経てようやく決まった2本です。
メイン…eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
とりあえずこれ買っとけばいいだろ的に選択。信託報酬、純資産ともに素晴らしい。色々あって迷うという人はこれひとつに絞ってもいいくらい。
米国一本はさすがに怖い。Slimオールカントリーも捨てがたいけど新興国の配分をコントロールできないのがなんか嫌(感覚)だったのでこれを選びました。
詳細はこちら。
つみたてNISAに使えるお金が毎月5000円までの人はこれだけでいいと思います。
株式100%がいい理由は色んなとこで解説されてるので確認してくださいね。
サブ…野村 インデックスF・内外7資産バランス・H型
愛称はFunds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型。長いね!
いわゆるバランスファンドってやつですね。どれが上がるかわかんないしとりあえず全部ちょっとずつ投資しようぜ的な投資信託。大きなリターンは見込めませんが、堅実に成績を伸ばすタイプですね。
で。バランスファンドといえばSlim8資産。よく言われます。ブログでもTwitterでも。これ1本にしておけば間違いないよ!的な。信託報酬も安く成績も悪くない、純資産も豊富ときてる。純粋に良いバランスファンドだと思います。
でも。でもですよ。あまりに言われると…その…逆に買いたくなくなるというか…(あまのじゃく)
配分と地味にリスクが大きい
8資産でしっくりこない点がいくつかあってですね、それが日本と新興国の割合なのです。好みの問題なんですけどもうちょい減らしたい。がっちり決まってるので仕方ないのですが…
それとよく8資産はリスク少なめだよ!と書かれてますが、それは株式100%の場合と比べれば、です。新興国をそれなりに含むのでリスクはそこそこ高いんですよ。
それでもしっかりと成績を伸ばしていますし、純資産も潤沢で信託報酬も格安なのも事実。このあたり気にならない人はSlim8資産均等で良いと思います。
私の場合、他に色々と調べて選択肢に上がったのがこの7資産。
- 株、債権、REITが33.3%ずつ
- 為替ヘッジあり
- 純資産120億円以上 (2019年11月時点)
まず、配分がとても気に入りました。3分の1ずつでわかりやすい。その分リートの割合が大きいので今は大打撃喰らってたりしますが。
後は何といっても値動きの穏やかさ。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 投資信託 | 楽天証券
野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 | 投資信託 | 楽天証券
↑は楽天証券のリンクです。それぞれ同じ期間で比較すると値動きの上下がわかるかと思います。7資産には新興国株は入ってないので値動きの上下がかなり穏やかなんですよね(為替ヘッジありなのも関係)基準価格もいい感じに伸びてるし。
Slim先進国でそれなりにリスク取ってるので、サブはこれくらい堅実でもいいかな~ということで選択。個人的に8資産均等より好き、というだけなんですけどね。必要なら新興国株式だけ少し買い足せば良いし。
ただし、ひとつだけ要注意な点がございます。
実際のリターン=リターンー(実質コスト+為替ヘッジコスト)
7資産、色々と好みなのですが信託報酬の高さがネック。加えて為替ヘッジをしているのでその分のコストも上乗せされるという。
証券会社のHPで見ると良い感じなんですけど、私は表示のリターンから2~3%くらいマイナスだろうと思うことにしてます(これくらいに思ってた方がダメージ少ないから)
あと、Slim8資産は運用開始が2017年(野村7資産は2013年)なので、同じ期間運用すればSlim8資産の方が好成績になる可能性もあります。このあたりをよく踏まえた上で購入を検討してくださいね。
つみたてNISAは20~30年続けるもの
元本割れの可能性もあるし、どうしても抵抗があるなら無理してやる必要はありません。
はじめるにしても月500円~5,000円など、自分にとって無理のない範囲でやるのが一番。コツコツ地道に続けましょー!
こちらもどうぞ