退職をスムーズに進めるためには下準備が肝心。
私はパワハラが原因でうつ病と喘息を発症。休職して半年ほど復帰した後、色々あって退職しています。
この時はまったく下準備をしておらず、かなり面倒で大変でした…。
そこで、次の会社からは「 いつでも辞められるように」日頃から下準備をすることに。
結局そこも一部の上司のパワハラがひどく、1年ほどで退職することになったのですが…下準備をしていたおかげで、かなりスムーズに退職することができました。円満退職に近かったですし、自分としても可能なら円満退職をおすすめしたいです。
そこで、辞める前にしてほしい下準備を5つまとめました。3ヶ月~半年前から実践しておくだけでスムーズな退職につながります。
※「転職先を見つけてから辞めるべきか?」というのは別記事で触れます。(作成中)
※ブラック企業で労働環境が劣悪、すでに体を壊してしまった方は、この記事を読む前にすぐにでも退職に向けて動いてください。このような場合は例外ですので、辞めた後のことは考えなくて大丈夫です。» 【仕事を辞める前に】今すぐできる5つのこと
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
スムーズに仕事を辞めるなら、退職に向けた下準備が肝心
ある程度私物や書類の整理が終わったら、いよいよ本格的な下準備に入ります。
上の記事と重複する箇所については、より実践的な内容に絞って説明していきますね。
下準備1. 整理整頓
日頃からできる準備として私物を持ち帰る、書類整理、データファイルの整理を仕事を辞めるための下準備【辞める時すごく楽です】でも推奨しております。
これを一通り終えたら、もう一工夫。
下準備2にもつながることなのですが、書類やデータをルールを決めて保管しておくとグッド。
例えば、マニュアルはデスクの上。マニュアルの元データは共有フォルダの見つけやすい場所に保存。
書類ひとつとっても、
- 絶対に必要→一番上の引き出し
- 念のため保管→真ん中の引き出し
- 処分して良い→一番下の引き出し
あくまで例ですが、こんな感じでルールを決めて振り分けておくと、いざ辞める時に自分も周りも楽なんです。
例えば、辞めるまでに急な体調不良で休んでしまったときも「このファイルはあそこにあります」とわかっていれば周りも楽になります。あなたの信用度もこうした些細なことでアップしていきます。
きちんと書類整理しておかないと…「あの書類〇〇さんが持ってたのに!何でないの!?」ということが起こりえます。この立場、経験すると結構大変なので…
もちろん、病気などで止むを得ず準備もできず辞めることになった…という場合は例外です。そういうときは気にしたらむしろダメです。
転職にしろ療養にしろ、辞めるまでにある程度期間がある場合は、しっかり身の回りのものを整理しておく。
最終出勤日当日の荷物も減らせますし、周囲の負担も軽くなります。
これができたら、次に進みましょう。
下準備2. 引継ぎの用意
仕事を辞めるための下準備【辞める時すごく楽です】で、「時間あるときに自作マニュアル作っておこう」と言ってます。
部署にきちんとマニュアルがあればいいのですが、そうでなければオリジナルで作っておいた方がいいですね。
忘れがちな細かい操作など、既存のマニュアルでカバーしきれていない部分のメモを残しておくだけでも違います。 マニュアルがあると引継ぎがかなり楽になるので。
詳しくはこちら。
派遣と書いてはいますが、立場問わず共通した内容です。
下準備3. 返却物のリスト作成
返却物は2種類に分けられます。
- 自分が会社へ返すもの
- 会社側が返却するもの
これを忘れると、辞めた後に会社に問い合わせたりすることになってしまうので…絶対に避けたいですよね。
前者は社員証
や制服
など。
後者は年金手帳
、雇用保険被保険者証
、マイナンバーカード
などです。
年金手帳やマイナンバーカードは入社手続き後に返却されている場合もあるので、まずは自宅にあるか確認。見つからなければ会社に確認しておいた方がいいですね。
※もし紛失してしまっていても再発行は可能です
下準備4. 退職意向を伝える
下準備3まで終わったら、直属の上司に退職意向を伝えましょう。
正社員などのように、あらかじめ契約期間が定められていないときは、労働者は少なくとも2週間前までに退職届を提出するなど退職の申し出をすれば、法律上はいつでも辞めることができます(会社の就業規則に退職手続きが定められている場合はそれに従って退職の申し出をする必要があります)。
知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~ 第5章 仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき
知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~ 第5章 仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき
上記は厚生労働省のHPからの引用です。退職日の2週間前であればよい、ということにはなっています。この辺の手続きは会社によってまちまちです。退職届を書いたこともありますし、大手企業にいたときは人事部がほとんど処理してくれたので超楽でした。
ただ、持病などやむを得ないケースを除いては、就業規則に則り、ある程度余裕を持って伝えるべきかなと。あなたの最終出勤日までに時間があればあるほど、後任の採用や引継ぎに余裕が生まれるからです。
職場側も楽になるので、あなたへの風当たりも強くなりにくいはず。とはいえあなたがどれだけスムーズに退職の準備をしても、嫌味を言う人はいるので華麗にスルーしましょう。こちらも参考になると思います。» 理不尽な上司にはこう対処!【考え方はトレーニングで変えられます】
※先輩や同僚にも適用できます(^^)v
退職理由に関しては、ケースバイケースですね…すべてを正直に言う必要はないと思います。※この辺りについては別途記事にします
そして正式に退職が決まったら、話し合いや手続きを受けることになると思います。
その前に、 予め疑問や確認しておきたいことを全部まとめておくことを強くおすすめします。
必ず確認した方がいいこと
- 会社側の説明を聞いてわからないこと
- 有給消化について
- 返却物(モレがないか)
- 離職票などの到着予定日
手続き説明時に疑問点や不安なことは解決しておいた方がいいからです。後から色々質問するのも、お互いの時間がもったいないので…。
意外と忘れがちなのが 離職票や源泉徴収票などの到着予定。必ず確認しておきましょう。来ないと本当に不安ですもん。事前にわかっていれば安心できます。
質問したことはメモを取って、最終出勤日に忘れ物等しないようにチェックリストとして使うのが〇。
下準備5. お礼の用意
これも人それぞれでいいとは思いますが、無難なのはお菓子ですね。
- 同じ部署の人に配るよう
- 特別お世話になった人
- 仲が良かった先輩
私の時はこんな感じでした。部署が違ってもお世話になった方や仲が良かったひとには何かしら挨拶した方がいいと思います。実際挨拶できると、モヤモヤがスッキリしましたから。
余談ですが、部署にお菓子を配ったとき…パワハラ上司にも「ありがとうございました~」と言って渡しました。大人の対応ですね!
退職前に下準備をしておけば失敗は避けられます。やれることから始めよう
いつ辞めても大丈夫なように準備をしておくと、 退職への決意が固まることが一番のメリット。退職をやめるよう言われた時も、しっかり自分の意見を伝えることができます。
また、しっかり準備しておくと引継ぎや手続きのトラブルを格段に減らすことができます。結果として、円満退職にもつながっていきます。
まずは今すぐ、できることから進めてみてください。