【休職か退職か】失業保険の観点から「辞める前に休職すべき」理由を解説

【休職か退職か】失業保険の観点から「辞める前に休職すべき」理由を解説

今すぐ会社を辞めたいと思い詰めている人「体調もメンタルも限界…もう会社辞めるしかないよ。けど辞めたあとのことがよくわからなくて不安…どうしよう」

休職するか退職するかで迷っている、または「もう辞めるしかない!」と思い詰めているあなたへ。

まずは退職する前に休職しましょう。これがベストです。

理由については休職のすすめ~給料の6~7割分は傷病手当金でカバーできます~で解説しています。

実は、これ以外にも理由があるのです。

そこで今回は、退職する前に休職すべき理由を実際の体験をもとに解説します。

この記事を読み終わる頃には、退職後の不安も軽減されているはずですよ。

1. 退職する前に休職すべき理由はただひとつ

辞める前に休職すべき理由

 

とにかく手続きが大変だから。これに尽きます。

めちゃくちゃ簡単に必要な手続きをまとめると、

「必要なものを揃える」→「ハローワークへ行く」→「受付処理」→「受給説明会に参加」→「正式書類提出」→「受給制限期間」→「給付」

これだけかかります。全部もれなく行ってはじめて給付が開始されます。しかも自己都合で退職する場合、給付までに受給制限期間が発生します。

失業保険とは別に、国民年金や健康保険の免除・減額手続きも似たような流れになります。以下のサイトが参考になるので、条件を満たす場合は申請を視野に入れましょう。未納と免除ではまったく違います。

» 国民年金の免除の方法とお得な支払い方法
» 【セミリタイア編】国民健康保険料が月額1,700円になる方法。日本は本当に弱者に優しい社会ですね。

いずれにしても、特にうつ病治療を始めたばかりの人には大変なことだらけです。うつ病ではなくても、外出するのがつらい状態の方にはかなり負担が大きいです。

私が失業保険を受けるまでの流れはこんな感じでした。

ホシタニが失業保険を受けるまで
1. 休職(6ヶ月間)
2. 復職(時短勤務からスタート)
3. 退職(復職から半年後くらい)

休職後、なんとか復職して半年ほど働くことができました。これはかなり大きかったです。

退職後から各種手続きに奔走したのですが…実際には失業保険の手続き+健康保険・年金の切り替えが必要だったので結構大変でしたね。

休職直前の状態では「とてもじゃないけど諸々の手続きはできなかった」と今でも強く思っています。

退職後にやらないといけないことは意外と多い…。これは経験してはじめてわかりました。

だからこそ可能なら休職して体調がよくなってから退職した方がいいんです。これだけでも手続きする時の負担がめちゃくちゃ減ります。

2. ハローワークで失業保険を申請する流れ

ハローワークで失業保険申請する流れ

 

次に、失業保険の申請に必要なものと実際の流れについて。

そもそも、失業保険とは「雇用保険の基本手当」のこと。

給与明細中に雇用保険料の項目がありますよね。とはいえ、失業保険と呼ぶ方がわかりやすいので、この記事では失業保険で統一しています。

まず、失業保険を受給するための条件を確認しておきましょう。

ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。

基本手当について

また、受給できない条件として

病気やけがのため、すぐには就職できないとき・妊娠・出産・育児のため、すぐには就職できないとき・定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているとき・結婚などにより家事に専念し、すぐに就職することができないとき

受給要件

以上の内容が規定されています。ただ、「病気やけがのため、すぐには就職できないとき」に該当する場合、失業保険の代わりに傷病手当の申請が可能です。

傷病手当とは、受給資格者が離職後、公共職業安定所に来所し、求職の申込みをした後に15日以上引き続いて疾病又は負傷のために職業に就くことができない場合に、その疾病又は負傷のために基本給付の支給を受けることができない日の生活の安定を図るために支給されるものです。(14日以内の疾病又は負傷の場合には基本手当が支給されます。)

傷病手当について

必ず、最寄りのハローワークに確認をしてください。

それでも体を壊した状態で手続きをするのは大変なので、休職→退職→失業保険がベストなのですが…。万が一休職できずに退職することになっても大丈夫なのです。安心してくださいね。

次に、支給額について。

雇用保険で受給できる1日当たりの金額を「基本手当日額」といいます。
この「基本手当日額」は原則として離職した日の直前の6か月に毎月きまって支払われた賃金(つまり、賞与等は除きます。)の合計を180で割って算出した金額(これを「賃金日額」といいます。)のおよそ50~80%(60歳~64歳については45~80%)となっており、賃金の低い方ほど高い率となっています。

支給額

簡単にいうと、支給額 = 「毎月の給料の約5~8割」ですね。ちなみに1日あたりの支給額には上限があり、それを超えることはありません。ちなみに私は1日あたり4,400円くらいでした。直近6ヶ月間の給与が低かったもので…。

次に、失業保険受給までの流れを紹介します。※2015年当時の体験談です。あくまで参考程度の情報になります。ご了承くださいm(__)m

失業保険受給までの流れと実際のスケジュール(自己都合退職の場合)

実際はこんな感じでした。

  • 1. 必要なものを用意する
  • 2. ハローワークで失業保険申請の手続きをする
  • 3. 雇用保険説明会に参加
  • 4. 就活セミナーに参加
  • 5. 失業認定申告書を提出
  • 6. 待機期間(7日間)
  • 7. 給付制限が終わるまで待つ(3ヶ月間)
  • 8. 指定口座に振込

復職して半年近く働いた状態でもかなり大変でしたね…。まずは申請に必要なものを用意するところから始めます。

必要なもの
1. 離職票
2. 雇用保険被保険者証
3. 印鑑
4. 証明写真

よく「離職票を発行してもらえない」「雇用保険被保険者証がない」という声も聞きます。その場合もまずはハローワークに確認してください。きちんと対応してくれるはずですので。

ハローワークにて失業保険の手続きを済ませると、雇用保険の失業等給付受給資格者のしおりがもらえます。ここに必要なことがすべて書いてあります。今度は、「雇用保険説明会」に参加することになります。

しおりに雇用保険説明会の日時と必要な持ち物が書いてあるので、指定日時の説明会に参加する必要があります。私は申し込みから10日後くらいでした。

説明会を受けたあとは、指定の失業認定日に「失業認定申告書」を提出しに行くことに。これも日時がしおりに記載されています。

私の場合、説明会の際に「失業認定の条件を満たす就活セミナー」を受けるよう言われました。参加後には「セミナー参加証明書」が発行されます。最初の失業認定日にはこの証明書を持参すればOKでした。

手続き時にハローワークの職員の方がスケジュールの記載をしおりに記入してくれます。※当時の実際のスケジュールです

失業保険受給までのスケジュール例

失業保険受給までのスケジュール例
10/26:受給資格決定
11/01:待機満了
11/02:給付制限開始
11/24:最初の失業認定日
02/01:給付制限終了
02/02:給付開始

これを見ていただけるとわかるのですが、3ヶ月間の給付制限ってかなり痛いです。療養中ならなおさら…私は元々実家暮らしで、当時は100万円以上貯金があったので何とかなりました。無理せず確実に貯金するコツにまとめています。

給付までのスケジュールを見ても、退職前に休職した方がいい理由が実感できると思います。

繰り返しになりますが、何度もハローワークに足を運ぶことになるのである程度体調が良くなっていないと本当に大変なんです…。

3. わからないことはハローワークに問い合わせを

ハローワークに問い合わせする人

 

ネット上には色々な情報が載っていますが、基本的に鵜呑みにしないことをおすすめします。あくまでも参考程度に。この記事書いている私が言うのもなんですが…(;^ω^)

というのも、地域によってハローワークの判断が違うことが多いため。

例えば、失業認定申告書に書く求職活動の実績。地域が違うと「この活動なら該当するので記載してOK」という判断が異なるケースがあります。

私は給付制限期間中に実費でパソコン教室に通ったのですが、これは認められませんでした。なので事前に必ず確認しておきましょう。
» 【MOSエキスパート取得】独学せずパソコン教室に通ってよかったことまとめ

わからないこと、判断に迷うことは自分が通うハローワークに確認するのが一番確実です。私も直接行ったときに何度か質問しましたが、丁寧に回答してもらいました。もちろん電話での問い合わせもできますよ。

まとめ:休職中に体調を快復→退職→失業保険受給がベスト

休職中に体調を快復→退職がベスト
  • 1. 手続きが大変。まずは休職して体を休めよう
  • 2. 説明会などで何度もハローワークに行くことになる。体を壊した状態でやるのはとても大変
  • 3. ネットの情報を鵜呑みにしない。わからないことは必ずハローワークに確認。

私は給付制限中にパソコン教室へ通った結果、給付開始後すぐ次の職場が見つかりました。その上で「再就職手当」と「就業促進定着促進手当」も受け取ることができました。これも休職して治療に専念→復職してしばらく働けたからこそ、できたことです。

体を壊してしまった場合、即退職することは以上のことからおすすめはしません。まずは休職を。退職するのはそれからでも遅くはありません。

あなたの体と心を休めることを、最優先にしてくださいね。

おすすめ【復職に向けた休職中の過ごし方】療養→生活リズムを整える→リハビリがベスト

この記事を書いた人

ホシタニ